勅願所の格式と荘厳な建築様式を誇る亀岡文殊堂

境内二万坪、山林六十余町歩を有し、中国から伝来の秘仏文殊菩薩を奉じ皇室の勅願所として栄えてきた真言宗智山派の大刹。
本尊の文殊菩薩は第28代宣化天皇代、中国五台山より伝来、はじめ伊勢国神路山に安置されたが、大同２年、徳一上人が勅命により大聖寺に移したものである。
以来、大和の安部(奈良県)、丹後の切戸(京都府)と並び日本三文殊とされ、中納言格の待遇を受け、さらに勅願所として皇室の崇敬厚く、国家安泰の加持を厳修してきた。
広い境内を荘厳、華麗な七堂伽羅が彩り、県指定重要文化財の聖観世音菩薩立像など貴重な文化財、寺宝が多数伝わる。
文殊尊は往古より知恵の文殊、または生き文殊と称され、３年参詣すれば幸福と知恵が授かると信仰されている。また、子育て、身体堅固、厄払い、商売繁盛をはじめ、特に学徳成就と試験合格の守護仏として県内はじめ東北、関東、関西から大型バスを連ねての祈願が絶えない。