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高畠民俗資料館

たかはたみんぞくしりょうかん

高畠民俗資料館は、もと山形県西置賜郡飯豊町大字高峰字矢淵部落にあり、白川ダム建設のため湖底に沈む運命となりましたが、昭和46年8月解体、47年4月復元し民俗資料館として置賜地方の民具類を陳列し、往事の生活様式を再現して一般に公開するとともに貴重な民俗遺産として保存するものです。
この建物は、明治36年部落の大火の際に焼失したので同年新築したものですが、焼失した建物と殆ど同じに再現されていますので、(但し上段、茶の間、台所の床の高低を同一に、また床の間の違棚を押入に変更しました)藩政時代の古い様式がそのまま残されており、置賜地方の典型的な中門造りの農家と云えます。

中門造りとは、曲り屋とは似ていますが、必ず出入口がついているので曲り屋とは云わず中門と称します。中門には厩か若しくは座敷がついていますが、山形県の場合は殆どが厩中門であり、また片中門です。この中門造りは雪国の生活の知恵から生まれてもので風雪に強く、特に冬の生活の便宜を考慮してあり、また外観も美しく民家の傑作とも云えます。山村の中門造りのある風景は何ともいえぬ素朴な美しさです。
置賜地方の風土に生まれた中門造りは、軒はセガイ造り、屋根の押えには栗角材のクラガケを用い、地震や強風による力のヒズミを調節する梁組を施しています。また焚火による煙は、屋内全体をめぐるように仕組み、各室の暖をとり萱と材木を薫蒸し保存をはかっています。建築には釘を一切使わず全部木の栓を用い、特に材質を選び神経は細部まで施されています。セガイ造りとは一種の軒の構造で装飾的な小天井に造られており、積雪に耐える強固な軒となり、昔は本百姓か庄屋以上の階級に許された身分の象徴でもありました。

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